自宅の終活を進める手順

自宅の終活の重要性については理解した。でも何から着手していいのかわからない。そんな人も多いはずです。ここでは自宅の終活を行うための手順を解説していきます。

1.家と自分の人生の関係について考えてみる

自分の死後、自宅をどうしたいか、まずは自分の意思をじっくり確認しましょう。
先祖が残した自宅だからできるだけ残しておきたい、あるいは住宅価格が下がらないうちに早く現金化して子ども世代にお金を遺したい。どういった形で自分の人生を終えるのが望ましいか、次の世代に何を残したいかを自分自身に問い、具体的に書き出して整理してみましょう。

2.自分の財産情報の整理、基礎資料を揃える

自宅以外にも不動産を所有している人は、所有している不動産のリストを作成しましょう。そして、それぞれの不動産についての必要書類を整理します。不動産の売却ではさまざまな種類の書類が必要となるので、漏らさず揃えておくことが重要です。

不動産がマンションか戸建かによっても必要な書類の種類が異なりますので、売却時に必要になる書類については、事前に不動産会社に確認しておきましょう。下記は一般的に不動産の売却時に必要とされる書類です。

  • 固定資産税納税通知書
  • 登記簿謄本(土地、建物)
  • 取得した際の売買契約書
  • 重要事項説明書
  • 建築設計図書
  • 測量図
  • 建築確認済証、検査済証など

3.市場流通性を判断する

不動産はその立地によって売買の流動性が異なります。売却や賃貸住宅化をしたくしても、需要がなければ希望どおりの活用ができない可能性があります。とくに、道路条件により再建築不可の物件や、市街化調整区域内の物件は、基本的に再建築することができないため、流動性が非常に低くなるでしょう。
この点を踏まえ、所有不動産の市場流動性は早い段階で調査しておきましょう。地元の不動産屋さんに相談してみるのも一手です。

4.相談先を確保し、将来の選択肢を複数考えておく

これまで見てきたように、自宅の終活方法には複数の選択肢があります。どの選択肢にしても、専門的な知識が必要になります。多くの人にとって不動産の購入はせいぜい人生で一度か二度。不動産に対する専門知識を持つのは難しいというのが現実です。売却や土地活用、または節税対策でも専門知識は必須なので、不動産業者や税理士など、自分の選択肢に適した専門家にあらかじめ相談しておくことがベストです。

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